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カテゴリ:洋画DVD
発売日:2007/04/20
販売価格: ¥2,985円
在庫状況: 近日発売 予約可
全体売上順位(Amazon.co.jp): 4位 ※未発売、販売直後のものは順位に反映されません。 平均評価(5点満点): 4.5 レビュー件数:33 |
1944年、陸軍中将・栗林が硫黄島に降り立った。本土防衛の最後の砦の硫黄島だったが、場当たり的な作戦と非情な体罰により、兵士たちは疲労と不満が渦巻いていた。ところが栗林は違った。アメリカ留学の経験があり、敵国を知り尽くした男は、体罰をやめ、島のすみずみまで歩き、作戦を練りに練った。そして米国が来襲。硫黄島は5日で落ちると予想されていたが、壮絶な闘いは36日間にも及んだ。しかし、その闘いで兵士たちは何を思ったか。それは61年後に掘り起こされた、出されることのなかった家族への手紙にしたためられていた…。 クリント・イーストウッド監督の2部作『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』。本作は日本側から見た硫黄島の闘いを描き、そこで何か起こったのか、兵士たちは何を思って闘ったのか、本作では戦場での兵士たちの日常がつづられる。闘いは厳しく、その残酷さに思わず目をそむけてしまうシーンもあるが、戦争とは悲惨で残酷なのだと改めて思わせる。そしてその戦争の虚しさを伝えているのは、兵士・西郷と彼をとりまく若者たち。渡辺謙演じる栗林中将ではなく、主役は若い兵士たちというのは意外だったが、だからこそ、この映画は意味がある。この映画は栗林のヒーロー映画ではない。見る者は西郷の思いに共感し、彼に生き抜いてほしいと願う。硫黄島の闘いを象徴しているのは若い兵士なのだ。西郷演じた二宮和也は戦場でも自分を見失わないように懸命に生きる若者を、加瀬亮がやさしさゆえに挫折を味わう男を熱演し、伊原剛志は元五輪選手のバロン西を豪快に演じる。彼ら日本人俳優たちのアンサンブルは絶妙! しかし、いちばん驚くべきは言葉を壁を超えたイーストウッド監督の演出、さすが名匠、見事だ。(斎藤 香)
レビュー:反戦というメッセージ 私が在住する香港で、やっとこの「硫黄島からの手紙」が3月11日に公開されました。
イーストウッド監督が会見で何度も口にしたとおり、この映画は「反戦」というメッセージを世界に向けて発信したのだと思います。まさに”戦争には勝者も敗者もない”ということです。戦争をして残るのは、悲しみや苦しみ、憎しみ、そして虚しさだけ。
この映画は全編を通して、物語が淡々と進みます。そして、二宮くん演じる一兵士・西郷が、傷ついた米兵と並んで手当てを受けるところで1945年の話を終えてます。あの西郷の表情が印象的でした。これで故郷に帰れるという期待感か、苦しみから解放される安堵感か、捕虜になった絶望感か…。(二宮くんは、この映画で米国でたいそう注目されて、主役よりも人気があったそうです。2月の半ばに、ロサンジェルスタイムス紙で、彼自身と所属するグループ嵐のことが一面を使って紹介されたほどです。)やはり演技が上手いです。大したセリフもなく、とても地味な一兵士を、あんな風に演れる若手はやはりいないでしょう。監督自らが、「西郷役を」と、強く推したことも納得いきます。本編最後のほうですが、決戦の前夜だったか、渡辺謙演じる栗林閣下に、「君は立派な兵士だ」とほめられ、「いえ、自分はただのパン屋です」と、西郷が、はにかみながら答えたシーン。そこで涙が出ました。健康な男子なら、誰もが、戦地に送られた時代だったんだな、と。派手なセリフこそなかったけれど、ただの一兵士でしかない西郷・二宮が時折見せる複雑な表情。それが、いま、この瞬間にもイラクやアフガンで戦っている夫や息子、兄弟、恋人を思う人々の心の線に触れたのでしょう。そして、米兵・サムが所持してした母親からの手紙、西郷や栗林が家族に送った手紙の数々が語ってくれる
戦争の虚しさ、愚かさ。
”戦争の大儀”とは何なのか、そして、その”大儀”に意味があるのか、考えさせられた映画でした。
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